WEB面接での選考を実施する上での注意点とは
何を使うかではなくどう使うかが問題。
WEB面接の導入から定着、継続的運用を行う上で再確認しておきたい見落としがちな盲点を洗い出しましょう。
新型コロナウイルス影響により、WEB面接を導入する企業が増えてきています。 このWEB面接には、地方在住者も対応できることにより候補者の母数が増えたり、時間やコストの削減ができたというポジティブな部分もありますが、その一方、WEB面接もだからこそ抱える課題もあります。
今回は、WEB面接での課題と改善方法、WEB面接前に知っておきたい注意点ついてご紹介します。
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目 次
WEB面接での企業側の課題
WEB面接とは、PCやスマホなどインターネットを使って行う、ビデオチャットでの面接のことです。
『オンライン面接』と呼ばれることもあります。
具体的なイメージが湧かないという方は、まずはこちらをお読みいただくとイメージしやすいと思います。
ツールの不具合が起きることもある
WEB面接中に音声が聞き取りづらくなったり、映像が止まってしまったりとツール上で障害が起こることはよくあります。
そういった不具合が起きないように事前準備をすること、そして、不具合が起きた際にどのように対処をすればいいのかを確認しておきましょう。
候補者の選考・見極めが難しい
オンライン上での面接では、対面での面接と比べると、応募者の表情や声、雰囲気が読み取りづらいです。
通常の面接以上に、採用者側にとって選考判断の難易度が上がるので、面接官トレーニングを行っておくことをおすすめします。
(例1)構造化面接法
あらかじめ応募者への質問項目や評価基準を決めておき、そのマニュアル通りに実施していくという面接方法です。
どの面接官が面接をしても、評価が安定しやすくなるという効果があります。
(例2)コンピテンシー面接
応募者の適格性、業務遂行能力を見極め、行動特性を明らかにできる面接手法のことです。
応募者の過去の取り組みについて、質問を重ねていきます。
取り組みにおける問題解決プロセスに矛盾がないか?その能力は自社でパフォーマンスを挙げられるか?といった部分を知ることで、選考の材料とします。候補者の素の実力がわかりやすく、かつ誰が面接官を務めても同じ手順で実施できます。
こういった面接手法を用いてトレーニングを行い、面接官の採用見極め能力をつけておきましょう。
また、マニュアル化をすることで経験の浅い面接官でも採用軸がぶれにくくなるので、適切な採用を行えます。
WEB面接での求職者側の課題
ツールを使いこなせない
これは、採用者側と同様の課題です。
採用者側がWEB面接ツールやアプリの使い方を分かっていないと、面接をスムーズに進められません。また、使用ツールの問題だけでなく回線等の環境においても影響を受けます。
応募者側の操作に関する疑問にも答えられるように、面接官が使いこなせるように社内で練習をするなど、万全の体制を整えましょう。
応募者側が戸惑わないように、必要なマニュアルや注意点を事前に説明しておくことも大切です。
社員や会社の雰囲気が分からない
対面の面接と比べると、オンライン上の面接では雰囲気が掴みにくい部分があります。
働く社員の姿、オフィスの内装、といった部分を肌感覚で感じることができないのがWEB面接の難点です。
応募者に、この会社に入りたい!と思ってもらうためにも、ただ面接を行うだけでなく、自社のPRをすることも忘れないようにしましょう。
会社パンフレットをデータで表示しながら説明を加えたり、動画を作成して見せたり、オンライン上でオフィスツアーをしたり、と実際に会社に入社した後のイメージがつけてもらう時間をつくると印象に残りやすいでしょう。
WEB面接までの5ステップ
WEB面接の導入~面接当日までの準備方法、流れ、注意点について、以下5つのステップで解説させていただきます。
①自社の採用課題の洗い出す
WEB面接の導入を考えたら、導入前に社内で自社の採用課題について話し合いをする必要があります。
WEB面接は、その課題を解決できるツールであるかどうか?を明確にするためです。
WEB面接を通じても解決されない課題や、WEB面接の導入以外で解決しやすい方法がある場合、導入しないほうがよい場合もあります。
自社採用にWEB面接が本当に必要かどうか?を考えてから、導入することをおすすめします。
②どのシステムがよいかを検討する
WEB面接システムはさまざまなものがリリースされており、それぞれ機能性、料金、使用方法が異なります。自社で一番使いやすく、採用課題を解決してくれるWEB面接システムを選びましょう。
実際に使用しているユーザーの声を知るために、ネットでの口コミ・評判も参考に検討してみましょう。
③面接の環境を整える
WEB面接の中に映像が乱れたり、音声が聞き取りづらかったりすると、応募者にストレスを与えてしまい、辞退につながる可能性もあります。安定した通信環境を整えましょう。
環境を整えたとしても、通信障害が生じてしまう場合もあります。
そういった事態に備えて、予備のオンライン面接ツールを用意しておくとよいでしょう。
無料の面接ツールで構わないので、素人でも操作がしやすいものを別途準備しておきましょう。
臨時でもすぐに対応できるように準備をしておけば、大幅な予定を変更する事態も防げますし、そういった迅速な対応が応募者に安心感を与えます。
また、面接場所については、双方が集中して対話できる場所を選びましょう。
マイクは思っている以上に、小さな音や話し声も拾います。社員の声や雑音が入り込まない静かな場所で面接を行いましょう。
④面接官の教育を行う
WEB面接をスムーズに進めるために、使用するシステムの操作方法をしっかりマスターしておくことが大切です。
面接中に操作方法に戸惑い、応募者に不快な思いをさせてしまうと、自社イメージの低下にもつながりますので注意しましょう。
⑤応募者に事前連絡
自社でWEB面接できる環境が整ったら、応募者にWEB面接実施連絡、日程調整を行いましょう。
応募者との面接日程調整のタイミングで、事前説明(アプリのインストール、操作マニュアル、注意事項など)も同時にメール送付しましょう。
面接中のトラブルを防止するために、「事前に質問事項があればお問い合わせください。」と応募者側の疑問にフォローする旨も伝えておくと、とても親切です。
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