U・Iターン転職する人を狙い地方採用を促進

幅広くPRしてエリア外の人に興味を持ってもらおう。

テレワークやジョブ型雇用を中心に働き方が大きく変わってきました。
都心に一極集中したリソースを、魅力たっぷりの貴社に呼び込ぶ施策を検討していきましょう。
※この記事は2020年6月時点の記事です。

Uターン転職、Iターン転職という言葉を聞いたことがありますか?
Uターンとは「地方で生まれ育った人が、都会の学校へ行き、卒業後に故郷に戻って就職すること」で、Iターンとは「都会に生まれ育ち、就職した後、地方に移住して転職をすること」をいいます。
新型コロナウイルスの影響により、転職市場にいろんな変化が出てきていますが、その1つに、「Uターン・Iターン転職をする人が増えている」というデータがあります。
そこで、今回はコロナ×U・Iターンをテーマにお話しをしていきます

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目 次

    コロナ×U・Iターン転職についての調査

    株式会社学情が、コロナウイルスによる転職意識調査を行いました。
    そのデータ結果をもとに、『コロナ×U・Iターン』について考えていきましょう。

    ※【調査概要】
    ・調査対象:20代専門転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者
    ・調査方法::「Re就活」にアクセスしたサイト来訪者に、アンケートのポップアップを表示
    ・調査期間:2020年4月24日~2020年5月1日
    ・有効回答数:361名
    ・比較対象:2020年2月にRe就活へ会員登録した会員への勤務地に関するアンケート
    ・URL:https://service.gakujo.ne.jp/data/survey/questionnaire202005-2

    Q1:U・Iターンや地方での転職を希望しますか?

    はい・・・36.1%
    いいえ・・・63.9%

    「はい」と答えた人に割合(36.1%)が2020年2月比から14.3ポイントもアップしています。

    Q2:U・Iターンや地方での転職を希望する理由は何ですか?

    1:3密を避けたいから
    2:人口密度の高いところを避けたいから
    3:都市部で働くことにリスクを感じたから
    4:テレワークで場所を選ばずに仕事ができることが分かったから

    コロナウイルスの影響により、転職者側も、働く場所や働き方へ意識が変わってきていると考えられますね。
    地方への転職を考える人が増えているということから、地方で採用を進めていきたい!という企業にとっては、大きなチャンスが到来しているということです。
    地方企業は、Uターン・Iターン転職増加の波にのることで、今までより採用を成功させやすい状況にあります。

    U・Iターン採用のメリット

    コロナウイルスの影響で、Uターン・Iターン転職が活発になっていると分かったところで、地方企業がUターン・Iターン採用を取り入れるメリットについて、解説します。

    優秀な人材を採用できる

    『U・Iターン人材活躍のセオリー』という調査データでは、U・Iターン人材は地元人材に比べて、優秀な人材が多いと定義しています。
    「勤務先での評価が高い」という割合が、地元の人材が29.4%、Uターン人材が37.3%、Iターン人材が41.0%と、U・Iターン人材のほうが、仕事パフォーマンスが高い人が多いようですね。

    U・Iターン人材は、周囲からの期待値も高く、会社の業績にも貢献しているというデータも出ています。
    また、「仕事で、新しいことに挑戦したい!」と考えている割合が、地元の人材が33.7%、Uターン人材が45.3%、Iターン人材が48.2%と、U・Iターン人材は新しいことにチャレンジするというモチベーションが高い。ともデータから読み取れますね。
    Uターン・Iターン採用を取り入れることで、人材の質のレベルアップが図れます。
    ※参照:UIターン人材活躍のセオリー 

    新しい商品やサービスが生まれやすくなる

    地元以外のエリアに住んでいた人が社員になることで、地元在住の社員だけでは思いつかなかった新しいアイディアが生まれる。という可能性を期待できます。
    今まで地元のニーズだけに応えていた企業が、地元以外のニーズにも対応できる新商品・サービスを開発するようになるなど、「顧客の幅」が広がるきっかけにもなります。

    事業拡大の起爆剤になる

    都市部出身の人材が一員になることで、新しい人脈や、ネットワークを広げるノウハウが手に入ります。
    採用したU・Iターン人材が架け橋となり、新しい提携先などが生まれたり、事業拡大もスピードアップしやすくなりますよね。

    U ・Iターン採用の事例

    実際に、Uターン・Iターン採用に取り組んでいる企業・官公庁について、ご紹介します。

    宮崎県・株式会社池上鉄工所
    池上鉄工所も、他の地方企業と同じように人材確保に悩んでいました。
    そこで、「ハローワークや地元の求人媒体に求人掲載を掲載する」というだけの採用手法から、「Iターン・Uターン採用」も取り入れることで、人材レベルをあげたい!と思っていた人事総務や営業の採用に成功しました。
    Iターン・Uターン人材の採用をしやすくするために、人材紹介会社を利用し、担当者に求める人材を細かく伝えたそうです。

    自社が求める人材が世の中にいるのか?その中でも宮崎県で働きたい人がどのくらいいるのか?といった人材マーケットを把握し、条件に当てはまる人材がいない場合はどこを妥協すればいいのかを考える。などを通じて、採用候補者を調整しました。

    そして、人材紹介会社に紹介された、自社とのマッチング度が高い人材に直接会いに行き、面接を行うといったステップを踏むことで、地方企業というハンデを乗り越えて、優秀な人材を採用できたそうです。
    Iターン・Uターン採用を成功させるためには、企業側からのアプローチ、積極的なアクションが必要みたいですね。

     

    岩手県・ハローワーク沼宮

    民間企業だけでなく、官公庁も地方創生のために、I・Uターン人材確保に力を入れています。
    ハローワーク沼宮では、地元への帰省する人が多い8月に、帰省時の駅改札口に「出張ハローワーク!おかえり ふるさとへ」を設置し、ふるさとでの就職を考えている求職者に呼びかけることで、Iターン・Uターン就職についての情報発信をしています。

    さらに、岩手県が行う「定住促進事業」などの案内も行っており、Iターン・Uターンで必要となる移住のサポートもしています。
    とくにIターンでの就職では、仕事をするだけでなく、新しいエリアに住むことへの不安も伴うので、そのハードルを乗り越えやすくしてもらえるように、移住に役立つ情報をセットで提供しています。
    Iターン・Uターンでの就職をよりリアルにイメージすることができますよね。
    このケースにおいても、人材を「待つ」のではなく、自ら出向いて人材を獲得する!という姿勢が読み取れます。

    地方での人材不足を解決するためには、求人掲載だけでなく、採用側からのアプローチも大切ということですね。

    さいごに

    いかがでしょうか?
    今回は、『コロナ×U・Iターン』をテーマに、転職市場やU・Iターン採用のメリット・事例について、カンタンにご紹介しました。
    地方で採用を積極的に行っていきたい!という企業は、U・Iターン採用で、優秀な人材を獲得しやすいチャンスの時期でもあります。
    これを機に、採用の1つとして『U・Iターン採用』を、考えてみてはいかがでしょうか。

    (ただいまページ準備中)