コロナ禍の採用活動を上手に立ち回るために

変化した世の中で採用を上手に立ち回るために。

社内のITリテラシーを底上げしましょう。コロナを機に新しい採用のあり方にシフトを、これはその序章です。

※この記事は2020年6月時点の情報です。

 

新型コロナウイルスにより、求人数や求職者数が大きく変わってきています。
今回は、いろんな採用市場データ結果を用いて、「コロナと転職活動」をテーマにお話をしていきます。

 

2020年6月時点のデータ6月時点先月(前年同月)対比
2020年4月の転職求人倍率2.58倍(前月比+0.04)
2020年4月の求人数前月比89.5%前年同月比90.5%
2020年4月の転職希望者数前月比88.1%前年同月比93.6%

求人数も転職希望者も減少していることが分かりますね。

業種別のデータを見ても・・・「全業種で求人数が減少した」という結果になりました。

※doda転職求人倍率レポート(https://www.saiyo-doda.jp/report/7166)を参照

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目 次

    コロナ禍で転職市場はどう変わったか

    新型コロナウイルス感染拡大が自身の転職活動に影響を与えていると感じるか?というアンケートでは、90.8%が「はい」と回答しています。

    「はい」と回答した人のうち、
    具体的にどのような影響があったのか?という質問に対して・・・

    ●選考の中止・延期
    ●選考スピードの遅延
    ●面接のオンライン化

    という回答が多く、転職活動がアクティブにできない状況が続いているという理由から、「転職者のアクション」にも大きな影響を与えているようですね。
    ※総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)による【新型コロナウイルスによる転職活動への影響】について全国の転職希望者937人を対象にしたアンケート調査を参照

     

    コロナ時期の採用のカギはWEBの活用

    コロナウイルスによって応募者が減っている企業が多いなか、例年と変わらない企業や、逆に増えている!なんて企業もあります。

    そういった企業の共通点は・・・
    「WEBを採用ツールとして上手く導入できている」という点です。

    WEBを採用のツールに取り入れたことで、上手くいっている企業の事例を2つご紹介します。

    コロナに負けない採用事例1

    東京スター銀行

    東京スター銀行では、コロナウイルスの影響で減ると思われていたエントリー数が、なんと「例年通り」でした。
    さらに、説明会から適性検査へ参加する学生の歩留まり率は、「例年より良い」という結果になりました。
    コロナウイルスが採用活動に与える影響にも、しっかり対応できていた。もしくはそれを強みに変えることができた。という証として、いい結果に結びついたのでしょう。
    具体的に、どんな取り組みをしていたかというと。

     

    対面の説明会は中止⇒3月中旬に、90分の会社説明会動画をアップ

    例年の会社説明会とは違い、学生に会社をPRできるのは1回しかチャンスがなかったので、人事部が動画内容をかなり練りこんだそうです。
    会社説明会の質をブラッシュアップする時間をかけたことから、1人1人のハートを射止めらたのではないでしょうか。

     

    チャットを使って、学生から著名で受ける『質問コーナー』を実施

    対面での会社説明会では、「こちら側からの一方通行になってしまう」というデメリットがありました。
    そこで、学生も参加できるように、WEB上で質問コーナーを設けて、チャット上でそれに答えていく。という時間を設けました。
    それが、学生側からも好評だったそうで、採用者側も学生の本音が聞きやすかったという意見もあり、WEB会社説明会のいい部分をフルに使えたようです。
    学生側も、企業とのコミュニケーションをとれたという部分が、信頼構築につながったのかもしれませんね。

     

    リアルタイムで配信×アーカイブ視聴で動画を残す

    リアルタイムでの配信視聴者数だけでも378人、アーカイブされた動画の閲覧数も含めると、たくさんの学生が説明に参加しました。
    例年の説明会参加者は、140人から150人だったので、大幅にアップしました。
    その後、地方学生のエントリーが増えていたということもあり、エリア関係なく全国の学生を対象にすることができたという部分で、採用候補者の母数を増やすことができたのでしょう。
    WEBのよさを最大限に使いこなせたのが、こういう結果につながったのではないでしょうか。

     

    人事担当が学生に電話をかけていた

    WEB面接のデメリットは、「企業の熱が伝わりづらい」ということです。
    パソコンの画面上では分かりにくい会社の雰囲気などを伝えるために、人事担当者側からのアプローチが大切になります。
    その熱い思いを、人事担当者が学生に個別で伝えるという取り組みによって、WEBとリアルの壁を超えられたようですね。
    WEBというメリットを使いながらも、デメリットを埋めていき、学生との信頼構築を図っていくことが大切になります。

     

    その熱い思いを、人事担当者が学生に個別で伝えるという取り組みによって、WEBとリアルの壁を超えられたようですね。
    WEBというメリットを使いながらも、デメリットを埋めていき、学生との信頼構築を図っていくことが大切になります。

    コロナに負けない採用事例2

    株式会社ミュゼプラチナム

    ミュゼプラチナムは、WEB面接の活用によって、面接参加率を18%から35%と倍以上にアップさせました。


    全国各地に店舗があることから、WEB面接の導入前までは、採用担当者3名がそのエリアに出向いて、年間1,000名ほどの対面面接を行っていたので、面接日程の調整が難しく、応募前の辞退が多いという悩みを抱えていました。
    WEB面接に切り替えてからは、日程調整も組みやすくなり、応募から面接までの時間を短縮したことで、面接辞退が減ったそうです。

     

    いろんなエリアから大量採用をしたい!という企業は、対面での面接だけではなく、WEB面接の導入も並行すると、採用候補者も増えるので、効率がよく選考が行えますね。

     

    また、ミュゼプラチナムは当初、動画面接アプリを利用していましたが、「アプリのインストールが面倒」という声が多かったことから、ブラウザでできる動画面接サービスに切り替えたことで、効率的に運用や管理ができるようになったそうです。
    求職者がメールやチャットに添付されたURLをクリックするだけで、面接が受けられるほうが手間も減り、求職者の辞退や離脱が防げるのかもしれませんね。

    さいごに

    いかがでしょうか?

    今回は、『コロナと転職活動』をテーマにお話させていただきました。企業側は、こういった時期だからこそ、WEBを採用にどれだけ上手く取り入れられるか?がカギになってきます。

     

    上手く活用できている企業を参考に、自社でもコロナだからこそできる採用手法を、取り入れてみてはいかがでしょうか?

    WEB面接については、詳細を知りたいという方は、別途コラムで解説をしているので、参考にしてみてください。

    (ただいまページ準備中)