中長期的な採用戦略に必須のタレントプールの実態

タレントプールの導入をする前にご一読ください。

求人コスト低減に期待が持てるタレントプールですが、その運用実態を公開します。今日からタレントプールをはじめようの前に読んで欲しい記事ですので、参考にしてみてください。

 

タレントプールとは、簡単に言うと「採用候補者のデータベース」のことです。
候補者が転職を考えたり、自社の採用枠が空いたタイミングで、再度人材にアプローチするために使用します。
従来の採用と比べて、質の高い採用が期待できることから、導入する企業が増えている「新しい採用手法」の1つです。


そこで今回は、タレントプールの運用実態調査をもとに、タレントプールをどのくらい活用できているのか?どんな課題を抱えているのでしょうか?など、タレントプールに対する企業の現状についてご紹介します。


▶️タレントプールの活用メリットについてはこちら

table of contents

目 次

    タレントプールの運用実態調査結果

    日本初の登録不要のエンジニア向けAIヘッドハンティングサービス「LAPLAS SCOUT」(ラプラススカウト)が「タレントプールの利用実態と活用にあたっての課題」について、採用担当者にアンケート調査を実施しました。(実施時期:2018年8月 / 調査対象:全国のIT関連業に従事する20~60代)
    そのデータ結果をもとに、企業がタレントプールの現状について、読み解いていきましょう。

     

    あなたの会社の現状の採用課題をお答えくださいの回答結果▼

    1位:求めているスキルの人材を見つけ出せない(51.6%)
    2位:十分な候補者数が集まらない(42.4%)
    3位:採用費用の増大(26.0%)
    4位:採用工数の増大(16.8%)
    5位:内定・選考辞退の多さ(15.6%)

     

    採用課題は「求める人材が見つからない」「候補者が集まらない」が上位。
    採用において売り手市場がまだまだ続いているため、人材を集めるだけでも一苦労というのが、現状のようです。

     

    選考に進んでもらう前に、カジュアルな面談やイベントでの会話、メッセージのやりとりなどで候補者と接点を持つことがあるかの回答結果▼

    ある・・・54%
    ない・・・46%

     

    選考の前に、候補者に自社の魅力をアピールする企業が増えてきていますね。
    応募⇒面接⇒採用という従来の方法から、変化が現れている結果とも言えます。

     

    選考に進まない候補者について、候補者が次の選考に進まなかった理由の回答結果▼

    1位:スキルがマッチしなかった(74.1%)
    2位:カルチャーがマッチしなかった(40%)
    3位:選考に進んでほしいが、直近の転職を希望していなかった (23.7%)
    タレントプールで候補者の母数を大きくしたとしても、自社が求めるスキルに達していない。


    社風に合わないといった理由で、選考に繋がらないケースが多いようです。
    また、カジュアル面談を行っても、候補者が転職を試みなかったというケースもあり、直近の採用には繋がらないという課題も発生していることがうかがえます。

     

    選考に進まなかった候補者をリスト化(タレントプール化)していますか?の回答結果▼

    利用している・・・32.4%
    現在は利用しているが、利用してみたい・・・20.4%
    現在も利用しておらず、利用する予定もない・・・47.2%

     

    選考に進まなかった人材を、タレントプールで管理している、もしくは今後取り入れたいという前向きな2つの回答が合わせると、半数を超えています。タレントプールという新しい採用手法でありながらも、前向きな姿勢が見受けられます。

     

    タレントプールしたデータを使いこなせていると感じますか?の回答結果▼

    はい・・・54.3%
    いいえ・・・45.7%


    選考に進まなかった人材を、タレントプール化しても、それを上手く活用できていない企業が半数以上でした。現状のタレントプールを使った採用活動に不満がありながらも、運用を続けている企業が多いようですね。

     

    タレントプール運用上の課題をお答えください。の回答結果▼

    1位:リストに入っている候補者への適切なアプローチが分からない(49.4%)
    2位:リストに入っている候補者の現況を窺い知れない(46.9%)
    3位:リストに入っている候補者への適切なアプローチ方法が分からない(38.3%)
    4位:リストに入っている候補者の情報が一部不足している(27.2%)
    5位:リストが膨大になり、管理が煩雑になっている(19.8%)

    タレントプールを構築したとしても、その人材にいつどのようなアプローチすればいいのかが明確になっていないため、上手く採用活動が進められていないようです。 また、タレントプール内の候補者の状況を把握していないという企業も、多く見うけられます。

    調査結果のまとめ

    質問と回答結果から、タレントプールの導入に前向きな企業が多い一方で、それを上手く活用できずにいる企業が多いことが判明しました。

     

    【タレントプール採用活動の主な課題】
    ・求めるスキルがある人材を見つけられない
    ・母集団(候補者の人数)が十分でない
    ・アプローチをするタイミングが分からない
    ・候補者の情報がアップデートできていない
    タレントプールを使って、質の高い採用を進めていくには、これらの課題を解決していく必要がありますね。

     

    今回は、企業のタレントプール運用実態についてご紹介しました。
    タレントプールは、質の高い採用活動を期待できます。ただ、現状の抱える課題が多く、それをクリアにするための具体的な行動ができていない、もしくは分からない企業がまだまだ多いですね。
    別記事にて、タレントプールの活用方法について解説してます。

     

    ▶️タレントプールを活用するには?
    タレントの運用が上手くいかずに悩んでいる。
    これからタレントプールを導入していきたいという方は、こちらのコラムもお読みください。

    (ただいまページ準備中)