採用ピッチ資料 とは? 資料の作成における記載内容やポイントを解説 [無料テンプレート配布中]

採用ピッチ資料 は企業説明資料とは違い採用活動に特化

採用ピッチ資料 作ってますか?

採用担当者の方、採用ピッチ資料を知らない方は必見です。
この記事では作り方から運用方法もまとめてご紹介。
採用ピッチ資料テンプレートを無料公開中!こちらからダウンロードができます。

 

今回は採用ピッチ資料についてご紹介します。
そもそも採用ピッチ資料とは何かですが、採用ピッチ資料とは求職者向けに情報をまとめた自社紹介資料のことです。従来の会社説明資料ではクローズドだった情報も、採用ピッチ資料上でオープンに掲載、発信することで、求職者への情報伝達量や、エンゲージメントを高めることができるので、採用施策として効果的です。

 

この記事では主に、採用ピッチ資料活用のメリットや、具体的な作成の仕方、作成後の活用方法をお伝えしていきます。

table of contents

目 次

    採用ピッチ資料を作成するメリット

    メリット1:信頼性を高める

    会社の中身をオープン化した情報を資料化して発信するため、認知度の向上や他社との差別化、企業への信頼性が高まるなどの効果を期待でき、入社前エンゲージメントをしっかりと高めることができます。

     

    メリット2:理解度や関心度を深める

    採用ピッチ資料を面接日程確定済みの書類選考通過者に展開し、事前理解を深めてもらうことで、面接時のフローを効率化することができるほか、志望意欲度を図ることができるので、スクリーニング効果に期待が持てます。

     

    メリット3:自社理解が深まる

    作成にあたって、あらゆるコーポレート情報を改めて整理・言語化することで、経営層や採用に携わるメンバーの自社理解が深まることで、既存の面接方法を見直すきっかけにもつながります。

     

    メリット4:社員エンゲージメントにつながる

    メリット3でお伝えしたように、あらゆる情報を言語化して社内外に展開しますので、社員全員の共通認識として、自社への理解・関心度の向上に期待ができます。

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    採用ピッチ資料の作成準備

    1:なぜ作る?

    目的を明確にしましょう。採用ツールとして必要だから作るのか、選考対象者をしっかりスクリーニングするために作るのか、他社との差別化要素を整理するために必要なのかなど、企業によってさまざまだと思います。

    ですがおそらくどういった目的であれ、共通して言えることは「自社にとって、合う人材の採用」がしたいからだと思いますので、現状の課題をしっかり抽出した上で作成に取り掛かりましょう。

     

    2:誰が作る?

    採用ピッチ資料は作って満足、作っておしまいではありません。
    社内プロジェクトとしてチームを発足させ、コンテンツとなる内容をしっかりと各方面から議論してまとめていくことが必要です。
    また、資料化する上でデザイン面、魅せ方に自信がない。
    そうしたものを内製できる人材がいない場合は、外注することをおすすめします。
    外部に向けて発信するものですので、クオリティーレベルは印象や信頼感と直結しますので、ダサい、内容がわかりにくい、レイアウトが見にくいなどは割と致命傷になります。

     

    3:何を載せる?

    基本情報はもちろん、自社のいい部分だけではなく、課題などもオープンに掲載する誠実さが大事です。また、カルチャー要素が不透明な現状であれば、しっかりと枠組みを作ったり、改めて言語化、明文化するなどのいい機会にもなります。
    そのほかには、当然ですが採用関連の目線になりますので、求職者の欲する情報を掲載することを忘れてはいけません。

    採用サイトに掲載している情報と重複しても構いませんので、抜け漏れしたコンテンツになるよりも、網羅した資料の作成を目指してください。

    採用ピッチ資料 サンプル

    採用ピッチを作成してみよう

    上記を取り決めた上で、何ページに何を記載するなどの情報をしっかりとまとめ、ラフを描くなどしてからパワーポイントなどで作成を行います。作成例の一例として、無料ダウンロードいただける配布テンプレートのサンプル資料とともに簡単にご紹介していきます。もちろん、ここで紹介している内容が全てではないので、目的に応じた調整やリメイク、バージョンなどを用意してもいいと思います。

     

    構成は一般的な資料のように会社情報の紹介から。

     

    表紙を考える

    表紙はブランディングが伝わるデザインに仕上げることに加え、コンセプトフレーズなどを書き添えておくといいです。
    採用におけるコンセプトフレーズがあると、「どんな会社なんだろう」 といった引き込み要素になりますので、採用コンセプトを言語化していない会社は、このフレーズを社内共通の採用フレーズとして作っておくといいと思います。

    目次をつくる

    次に目次です。
    全体ページ数が10〜20ページ以内など、ページ数が少ない場合はわざわざ目次を入れなくても問題ないですがあったほうが親切です。30〜50ページほどとページボリュームが多い場合は必ず目次は用意してあげてください。
    サンプル資料では簡略的なものを用意していますが、以下のように

     

    第1章:〇〇について…P3

    1-1 〇〇〇〇〇〇…P4〜P6

    1-2 〇〇〇〇〇〇…P7〜P8

    1-3 〇〇〇〇〇〇…P9〜P12

     

    第2章:〇〇について…P13

    2-1 〇〇〇〇〇〇…P14〜P16

    2-2 〇〇〇〇〇〇…P17〜P18

    2-3 〇〇〇〇〇〇…P19〜P20

    のような形にしても構いません。相手にとって見やすくわかりやすくページ構成を考えてあげてください。

    会社概要などの紹介を作る

    一般的に普通の資料と同じですが、決まり事はありません。
    他の会社が記載していないことだから記載しない方がいいといった話ではありませんので、作成目的やコンセプトに応じて必要情報や補足を盛り込んでいきましょう。

    パーパスを記載する

    次にパーパスです。表現の仕方はどんな風でもいいです。自社のビジョン、ミッション、バリュー、クレドなどの内容や意味、理由などを具体的に記載してください。これらは昨今の求職活動における企業へのパーパスやカルチャーへの共感を持ってもらう上で大切なページとなります。しっかりと内容を記載しましょう。何ページかに分けて複数ページ構成にしても構いません。肝心なのは、内容がしっかりと伝わることです。

    沿革について記載する

    沿革は、いいイベントだけを抜粋する一般的な書き方ではなく、その時々であった困難、課題が山積みだった頃のエピソードなど、紆余曲折した会社の生き様を映し出す書き方がかえっていい印象を与えます。
    ですので、堂々とヒストリーを記載してください。

    組織について記載する

    次に、組織のことを書きます。
    組織図や部門、チームのことなどを主とした内容を書きます。社内のイメージが湧いてくるようなワクワク感を与えれるように、求職者の目線を意識してください。
    採用サイトでよく見かける「数字で見る」コンテンツを組み込んでもいいでしょう。インフォグラフィックスや表などと組み合わせながら、パッと見てどんな内容か認識できるようにまとめてみてください。

    事業について記載する

    つづいて事業のことを書きます。単純な事業紹介だけではなく、現在自社で抱えている課題感、業界全体の問題、マクロで捉えた自社などを、オープンドなコンテンツになるようにつくります。一見、マイナス捉えられてしまうのでは?と不安に思うかもしれませんが、そうした誠実さを伝えることはもちろん、ミスマッチ採用の抑制につながったりします。
    当たり障りのない事業紹介は、会社パンフレットで十分です。パンフレットと採用ピッチ資料とでは、目的も対象者も用途も異なりますので、その点を踏まえて説明できる資料作りを目指しましょう。

    環境面を伝える

    福利厚生や各制度の紹介なども、わかりやすく興味を持ちやすい構成にまとめて魅せる工夫をしてみて下さい。
    サイトなどの募集要項をそのままキャプチャして貼り付けると、確かに間違いではないですがなんだか味気ない感じになってしまいますので、他者事例を参考にしながらレイアウトなどを工夫してみましょう。

    また、福利厚生内容や教育、研修制度、評価制度やキャリアパスなどを具体的に紹介してあげるといいです。既存社員の実例をあげるなどしながら当人のキャリアアップインタビューを記載してもいいですね。

    募集情報をつくる

    採用活動のための資料ですので、当然のことですがしっかりと記載してください。
    媒体の募集原稿並みに丁寧に、内容や魅せ方を考えて要点を端的に伝えれるようにしていきます。フレーズを作るなどもしてみましょう。

     

    また、選考フローや応募方法なども漏れなく記載しておくと親切です。応募の受付へのアクセスや資料に関しての気軽な質問が行える連絡先(ライン等やチャット、フォームなど)のURLやQRコードをのせておくことも忘れないように記載しておいてください。

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    採用ピッチ資料の運用方法

    せっかく作ったからには、しっかりと運用して成果に繋げたいですので、以下のような運用方法の中から、自社に合った運用を行なっていきましょう!

    WEB上に公開

    例えばコーポレートサイトの採用情報ページ内に埋め込んで公開したり、ダウンロードコンテンツとして活用。
    上記同様に採用サイト内に埋め込むなどの方法が一般的です。ほかにはSNS上で発信するなど、拡散を狙った運用なども積極的に取り入れていくといいと思います。

     

    リファラル採用に活用

    社員に展開を行い、社内認識を深めることでリファラルキャンペーンとして活用することができます。そうした運用では、あらかじめリファラル採用を想定した企画を資料内にコンテンツとして盛り込んだり、部門インタビューなどのコンテンツを強化するなどの施策が有効です。

     

    スカウトメールに添付

    通常スカウトメールはテキストで送ります。構成としては、スカウトを送った理由→自社の紹介、事業の紹介→入社した場合の待遇や条件のシミュレーションの順番で構成されていることが多いですが、採用ピッチ資料を添付したり、URLを貼り付けてみてもらうことで、競合他社との明確な差別化を伝えることができる、印象や記憶に残る情報を求職者に刷り込むことができるため、貴社への関心がグッと高まります。

     

    面接前のメールに送付

    書類選考通過し、面接日が確定した候補者に対して、事前に採用ピッチ資料を送ります。こうすることで、候補者の貴社への理解度を図ることができます。
    また、面接時に話す内容も採用ピッチの内容を理解してきたものとして行うことができるので、時短できる、候補者のスクリーニングができるなどのメリットが生じます。

    さいごに

    いかがでしたでしょうか?

    今回は採用ピッチ資料について詳しくお伝えしてきました。採用について何かしらの課題をお持ちの企業が多いですが、このように採用ピッチ資料を作成することで、あらゆる面において既存の採用活動とは一味違った採用施策を実施できるようになり、テコ入れにも期待感が持てます。

     

    作成について参考になればと思い、今回記事内でご紹介しているテンプレートを無料でダウンロードいただけるようにしておきましたので、ぜひお気軽にダウンロードして、採用活動に活かしてみてください!
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