オウンドメディアリクルーティングを導入しよう。導入前の準備やチェックポイントの確認
オウンドメディアリクルーティングは今や必須の採用手法の1つ
オウンドメディアリクルーティングとは…
オウンドメディアとは、自社で保有するメディア」の総称のことです。
サイトやパンフレットなどのすべてを指しますが、WEBマーケティングにおいては情報発信を行う自社運営のブログサイト等を指す場合も多いです。こうしたオウンドメディアを採用シーンで活用して外部メディアの力を借りずに採用活動を完結させることを[ オウンドメディアリクルーティング ]と呼びます。
さて、そんなオウンドメディアリクルーティングですが、取り組みを検討されている企業も多いではないでしょうか。それには当然賛成なのですが、実は本格的にオウンドメディアリクルーティングを導入する前に確認すべき点があります。
今回はその確認ポイントと、それを踏まえてどのようにオウンドメディアを運用していくのかをお伝えします。
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目 次
オウンドメディアリクルーティング運用開始の前に
本格的にオウンドメディアリクルーティングを検討したい!とお考えのその前に、過去に制作した各メディアをチェックしていきましょう。
「なぜそうするのか」ですが、手元にある既存メディアと新規に立ち上げを検討するメディアのコンセプトや方向性の相違の有無などを確認し、相違がない場合には既存メディアをしっかりと巻き込んだ設計を行い、戦略を策定していきます。
相違がある場合には相違点を確認して、既存メディアのリニューアルを含めた設計案を検討していくことが望ましいです。
では、例としてどんな既存メディアがあるのかチェックしていきましょう。
◆過去に立ち上げたブログ
ブログは運営継続することが大切なのは、すでにご存知の方が多いはずです。
企業ブログは、専任の部署などが設置されている企業では、継続的な運用を通して資産化できていることでしょうが、そうでない企業では更新担当が当番制であったり、1人の人にのみ更新負荷がかかっている例が多々あります。
そうした状況下では、部署の編成を変更した、主担当が退職したなどの社内人員の変化によって、更新が滞りがちになり、やがて完全に更新を停止してしまい、放置されているメディアが多く存在しています。
せっかくこれまで更新してきた過去記事がある場合、まずはこれを確認して本施策に残せるかそうでないのかを検討していきましょう。
◆過去に制作した動画
企業や店舗のPR動画、商品やサービスのPR動画、採用PR動画、社内用の動画(教育、研修用や社内紹介系)など、過去に何かしらの動画を制作した企業も多いのではないでしょうか。
動画制作のよくある落とし穴
【制作前】動画を作り、それをしっかり活用して成果に繋げていこうと考えていた。
【制作後】いつの間にか動画を作ることが目的化してしまい、運用はHPに貼り付けているだけになっている。
このように、過去に制作した動画が当初どういった目的で制作され、現在どのように運用されているのかを確認して、引き続き運用できるのかそうでないのかを精査していきます。
◆各SNSアカウントの状況
正確にはSNSはアーンドメディアになるので、オウンドメディアの括りに含みませんが、オウンドメディアを運用検討する上で必ず必要になってくるメディアなので記載しています。
SNSの必要性を理解している企業がほとんどかと思いますし、各SNSを立ち上げて運用していた(している)企業も多いでしょう。
検討しているオウンドメディアと既存のSNSに親和性があるかどうか、既存のSNSアカウントと連携するのか、もしくは新たなアカウントを立ち上げる必要があるのかを確認しましょう。
オウンドメディアの更新・運用にあたるリソースを確認
オウンドメディアを立ち上げる上で忘れてはならないことがあります。
それは「作ってよし」ではないということです。
例えば採用においては、採用サイトを作り、ナビサイトからの流入やindeedへの転載を行って応募数の増加や応募率の改善を対策する。
採用動画であれば作った動画を採用サイトに埋め込んだり、youtubeにアップしておくなどの活用がイメージできるかと思います。
もちろんそれだけでもやらないよりはマシなのですが、しっかりと効果を最大化させて、ナビサイトのユーザーにはいない「WEB上に存在するターゲット層の候補者」にリーチしていくためには、継続的な運用や更新が欠かせません。
ところが、継続的な運用、更新をあまり考慮せずにメディアをリリースすると、結果的に作ってよし状態になってしまう可能性があるので、まずは以下をチェックしてみましょう!
◆運用に携わるメンバーを確認
多くの中小企業では主業務を持ち、傍らで運用対応することがほとんどです。
そのため
・誰がやるか
・いつやるか
・どうやるか
などの懸念や課題が浮上しますので、ここをきちんと取り決めつつメディアスケールを検討するといいと思います。
また、更新する記事のライティングをどうするかですが、内製するのであれば記事のクオリティーを担保できなければなりません。
ここで指す記事のクオリティーとは
・第三者が読んで理解できる記事
・第三者が読んで不快感や違和感を感じない記事
・SEOの観点でgoogleから好まれる記事 です。
記事を書いた本人だけが理解できる文章では意味がありません。
読み手側が「筆者が何を伝えたいのかさっぱり分からない」なんてことになっては本末転倒。
そのため、ライティングを内製する場合は、校閲担当を別に置くなどの対策も必ず必要です。
◆外部の活用を検討する
更新を行っていく上でもう一つ考えなければならないのが「企画」です。
更新を行うためにはネタが必要です。ネタが尽きないほど有り余る企業なら心配いらないのですが、メディア運用に慣れていない企業では必ずネタが頭打ちになり、企画立案や更新が苦になってきます。
ですので、そうなることを想定してコンサルなどの外部リソースを上手に活用し、円滑で持続的な運用を目指していきましょう。
記事のライティングも同様です。プロのライターに制作依頼をすることで一定レベルの品質を担保できます。
工数の大幅な削減と運用負担の軽減につながりますので、適宜検討していきましょう。
既存のオウンドメディアでトライアル運用をしてみる
オウンドメディアの構築〜運用を本格化させる前に、既存メディアを用いて運用トライアルをしてみるのもおすすめです。
トライアルを行ってみた結果、課題が浮き彫りになることも多いです。
例えば…
・思ったよりも更新が大変だった。
・記事は書けるがデザインができない。
・更新したけどその後どうしたらいいか分からない。
・レイアウトなどの最適化ができない。など
書き出せばキリがないですが、こうした課題を確認・検証してみた結果
「これは内製していけるんじゃないか?」
「これは外注した方がいい」
などが明確になると思いますので、本格的に動かしていくためのイメージが掴みやすくなります。どこまでが自社で出来て、どの部分を外注した方がいいのかなどを精査してみることをお勧めします。
◆具体的に何をトライアルすればいいか
・コーポレートサイトのブログ(newsなど含む)の更新頻度を上げてみる
・SNSアカウントの更新作業やフォロワーとのコミュニケーションを行う
・ウォンテッドリーなどの採用プラットフォームを活用した記事更新
・各記事の投稿に必要な画像等のデザインをしてみる
・googleアナリティクスの解析や改善点の発見
こうしたトライアル検証を通すことで実現難易度を定義できます。
また既存の動画があり、その動画の内容が現在も活用できる場合は、その動画に関連する記事を作成する(過去にそうした発信を行っているのであれば、記事リニューアルする)などして新たに発信していきましょう。
◆トライアルの注意点
一応お伝えしておきますが、オウンドメディア本格導入〜運用の前哨戦であるトライアルは、課題確認を目的として行っていくためのものですので、トライアルが問題なく上手にいったとしてもそのままそれを本格化させるのは一旦STOPです。
なぜなら、きちんとした運用方針や運用戦略を組んでいない前提でオウンドメディアが動いていく可能性があるからです。
しっかりとしたメディアブランディングの設計や戦略策定を行った上で、「デザインのリニューアルや各コンテンツの最適化を行う必要がある」ことを忘れてはなりません。
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